01:横田君

7/7

6人が本棚に入れています
本棚に追加
/314ページ
「ビックリする位のイケメンで、芸能人のようなオーラを持っていて・・それでインポなのに、なんでこの仕事をやっているんですか・・?」 凄く真剣そうに聞かれてしまい、理由を話そうか迷ってしまう。 だって、長い話しだし、もうタイマーが鳴っているから遅刻をしてしまいそうだし。 なので、手短く返しに困るような返事をした。 「家族が残した借金を返済。後インポなのは、母親にレイプされたから。」 苦し笑いをしながら言った。 そうすれば、更に返答に困って黙るから。 案の定、横田君は衝撃的な表情でなにも言えなくなっている。 ついでに、下も萎んでる。 優しい子だなぁ、僕的にはどうでもいい事なんだけどね。 僕はタイマーを止め、足を進ませた。 「あっ、横田君。もうちょっと、舌を動かす練習をした方がいいよ。動きが固いかな。」 そう余計な事を言い残しながら。 彼も先へ足を運ばせやすいように。
/314ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加