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それぞれシャワーをすませ、お互いタオルで大事な部分を隠した状態になる。タイマーをセットし、ベッドでことを始めた。
彼女タオルをはだけさせると、小さな胸と細身の体が現れた。くびれも少なく中性的な体。
「人の感情は読めないけど、胸が小さいなという感想なのは察しがつく。」
「うん、胸小さいなって思った。でも、それはそれで楽しいよ。」
「舌は使わないで。」
「えっ?」
「唾液、汚いから。」
「それを言われてしまうと、セックスという行為事態が否定になっちゃうような。」
「コンドーム越しなら抵抗はない。」
「キスは?」
「凄く汚い。」
「僕、キスがないと凄く寂しい。」
「知らない。プロなんだから黙ってやって、私に改善点があるなら言え。」
「はい。」
僕は腰を手で滑らせながら、片胸の先を転がしやんわり揉んだ。口寂しい代わりに頬擦りをしながら彼女の様子を横目で確認した。
真顔だ。
だが、言葉での評価は意外に良かった。
「気持ちいいな。」
「あっ、いいんだ。分からなかった。」
「・・私、あまり表情ない。てか、アスペルガーってそんなもんでしょ。」
「まぁ、そうですけど・・。」
様々なアスペルガーを抱いてきたが、ここまで雰囲気がなく眉1つ動かされないのは始めてだ。
僕は背中からお尻をなぞってみるが、何も感じてない風に見える。
「気持ちはいいんですよね?」
「あぁ。」
「性的な興奮はしています?」
「全然。」
「相手が僕だからかな。ここまで何も感じてないように見えるの初めて。」
「・・皆は、もっとアクションをしているものなのか?」
「うん。軽く喘いだり、息を漏らしたりかな。雰囲気作りで演技しているのかもしれないけど。」
「雰囲気作り。なるほど。久保、もう一度前戯して。」
彼女の申し出通り、強く擦り付けながら抱きしめて次は股から足をなぞってみる。
「あんあん。」
「無気力な犬かな?」
「はぁはぁ。」
「ラーメンさましてる?」
「・・ちょっと待て。雰囲気壊してるのは、久保だと思うが。」
「すみません、ツッコまずにいられなくて。」
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