09:ムーちゃん

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それぞれシャワーをすませ、お互いタオルで大事な部分を隠した状態になる。タイマーをセットし、ベッドでことを始めた。 彼女タオルをはだけさせると、小さな胸と細身の体が現れた。くびれも少なく中性的な体。 「人の感情は読めないけど、胸が小さいなという感想なのは察しがつく。」 「うん、胸小さいなって思った。でも、それはそれで楽しいよ。」 「舌は使わないで。」 「えっ?」 「唾液、汚いから。」 「それを言われてしまうと、セックスという行為事態が否定になっちゃうような。」 「コンドーム越しなら抵抗はない。」 「キスは?」 「凄く汚い。」 「僕、キスがないと凄く寂しい。」 「知らない。プロなんだから黙ってやって、私に改善点があるなら言え。」 「はい。」 僕は腰を手で滑らせながら、片胸の先を転がしやんわり揉んだ。口寂しい代わりに頬擦りをしながら彼女の様子を横目で確認した。 真顔だ。 だが、言葉での評価は意外に良かった。 「気持ちいいな。」 「あっ、いいんだ。分からなかった。」 「・・私、あまり表情ない。てか、アスペルガーってそんなもんでしょ。」 「まぁ、そうですけど・・。」 様々なアスペルガーを抱いてきたが、ここまで雰囲気がなく眉1つ動かされないのは始めてだ。 僕は背中からお尻をなぞってみるが、何も感じてない風に見える。 「気持ちはいいんですよね?」 「あぁ。」 「性的な興奮はしています?」 「全然。」 「相手が僕だからかな。ここまで何も感じてないように見えるの初めて。」 「・・皆は、もっとアクションをしているものなのか?」 「うん。軽く喘いだり、息を漏らしたりかな。雰囲気作りで演技しているのかもしれないけど。」 「雰囲気作り。なるほど。久保、もう一度前戯して。」 彼女の申し出通り、強く擦り付けながら抱きしめて次は股から足をなぞってみる。 「あんあん。」 「無気力な犬かな?」 「はぁはぁ。」 「ラーメンさましてる?」 「・・ちょっと待て。雰囲気壊してるのは、久保だと思うが。」 「すみません、ツッコまずにいられなくて。」
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