10:フクちゃん

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「えぇっ・・うそっ・・?えっ・・?」 「えへん!おねーちゃんより重いでしょ!あれ、僕引かれちゃう?ふえ~ん!」 おねーちゃんの事だから、反応しづらいわ!らへんのツッコミをいれてくれると思ったが、想像以上に深く受け取ってくれて、僕の顔面を胸に押しつけ力一杯抱いてくれた。 やわらか苦しい。 「引くわけないっ・・!逆に愛おしいわ・・!」 上目でおねーちゃんの顔を確認すると、彼女は今まで以上に涙を流していた。 「ねぇ、なんでこんなに抱えてて、色々出来ちゃうの・・?」 「たまたま、この仕事が向いてるだけだよ。そもそも、精神障害と風俗って相性いいらしいよ。世間の嫌われ役!おねーちゃんやってみる?」 「誘うな!」 「・・この仕事しか出来ないと思っていた僕でも、営業や整体の才能を持っているかもしれないと最近分かったんだ。案外この世界は、こんな僕でも生き残るための分岐がいくつか存在するのかもしれない。おねーちゃんにも・・きっと皆に神様が用意してくれているんじゃないかな。」 「・・合う薬を見つける以上の長旅になりそうだなぁ・・。」 「ねぇ!・・おねーちゃん、それはそうと・・。」 おねーちゃんの胸に挟まれたままの僕。そこを頬擦りし、胸全体を揉んで楽しんだ。 「やらしい技を覚えたね。柔らかくて気持ちいい!」 「えっ・・いや、それはその・・。」 「後で挟んでね。」 「はさっ・・!?なにを!!?」 「何をだと思う?」 「なぁっ・・!」 「アハハハハッ!」 僕は深くキスをし、行為をはじめた。 積極的に男性器に触れて挟んでくれた。 おねーちゃん優しい。 あっという間にタイマーが鳴ってしまった。 「えー、もう終わっちゃった。おねーちゃん、ホテル延長!僕この後あいてるよ。」 「延長なし。」 「え~、ケチ~!」 「・・この後すぐ、病院の診察と薬を取りに行かなきゃなんだ。なかなか精神病院って予約とれないから・・。」 「・・そっか、じゃあしょうがないね。」
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