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ホワイトボードを持つ手は異常に震えており、泣き笑いしながら僕の返答を待ってくれている。彼女の愛が伝わった。
「そう言って貰えて嬉しいけど、大丈夫だよ。僕1人で返せる。なるべくすぐ返せるようにするけど、やっぱり時間は掛かっちゃう。掛かっちゃうけど、ずっと側にいて欲しい。」
心の中でも永遠の愛を近い、キスをした。
その後ことりちゃんは息を整え、楽しく夜の公園の食事を楽しんだ。
彼女を家に送り、自分の家へ帰る。その間、ずっとことりちゃんとの出来事を脳内でリピートされていた。
一緒に借金を返そうと僕の人生に寄り添った彼女の愛。そして、自立して勃起出来た彼女との出来事。
お酒もあって、凄く体が気持ちいい。
もっと、気持ちよくなりたい。
薬。
薬、薬、クスリ、クスリ、くすり・・。
「えっ・・。」
無意識のうちに、お風呂場で薬を使い抜いていた。
ティッシュで処理をしつつも、僕の頭の中をぐるぐるさせていた。
少しでも蓄積させちゃ駄目という雪華さん。尚更使っちゃダメということりちゃん。その2人の言葉が心を支配し罪悪感に押し潰されてしまいそうになる。
僕は青ざめたながら、雪華さんに電話をした。
「あれ~・・久保君、どうしたの・・?」
どことなくボンヤリとしつつも、優しい彼女の声に罪悪感が拍車にかかり、涙と謝罪が溢れ出す。
「ごめんなさい・・薬使っちゃった・・。」
「・・んっ?」
「雪華さん、蓄積させたくないって言って使わなかった薬、使って抜いちゃった・・ごめんなさい、ごめんなさい・・。」
「んっ・・!?えっと・・ごめんね、ちょっと待って。私お酒飲んでたから、頭うまく回ってなくて・・。」
「確かに沢山飲んでそう・・もしや、誰かと飲んでる最中だった?邪魔しちゃった・・?」
「幼なじみ達と・・でも、皆既婚者だから早めに解散して今ちょうど家についたところだから大丈夫。」
「思いっきり女の状態だけど・・。」
「ねぇ。普段はお酒に弱くて女の部分を出さないようあまり飲まないようにしているんだけど、昔からの付き合いだと容赦なく飲まされてこれになっちゃう・・。でもまぁ、昔は性に関して不安定でどうしても女が出ちゃってた。ただ、自嘲してオカマキャラで通ってるから、その友人らに見られてもあまり問題ないの。」
「・・オカマキャラって・・。」
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