12:アーティスちゃん

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この後、久々に僕が主導権のセックスを楽しんだ。 うさぎちゃんと肌を重ねて気付いたのは、僕は果てしなくノーマルプレイを好むことと、どんなプレイでも彼女は楽しんでしまうこと。 事が終わってシャワーを浴び、義足をつけたうさぎちゃんと外へ散歩する。 ギコチナイ歩き方の彼女に合わせ、ゆっくり進んだ。 「すばるさん、どこにいきますか?」 「僕、まともに学校へ行ったことがないんです。それで、友達とコンビニで買い食いをしたことがなくて。してみたいなって。付き合ってくれませんか?」 「・・私も、したことないです・・。したいです。」 コンビニへ入り、僕らは店内を一周した。 「僕はフランクフルトにしよ。うさぎちゃんは何が食べたいですか?」 「プリン・・。」 「複数あって分からないから、取ってくれます?」 「はい。」 そう言って、彼女は自らプリンを取りカゴにいれた。 「うさぎちゃん、僕らが会いたての頃、覚えている?その時、髪を結んだり何もかも僕にしてって感じだったよね。でも今は自分でしたよね。凄く成長したね。」 「そうですか・・?だったら嬉しいです。私にとって、して貰うのは当たり前の行為だったので・・。すばるさんと一緒にいて価値観ちょっと変わったのかもしれません。」 「僕を飽きさせないよう色々してくれたもんね。」 「えぇ。そして学びました。積極的に行動しないと手に入らないと。・・すばるさん、いつかアナタの心を手にいれます。」 「アハハッ、愛されて嬉しいなぁ!何をしてくれるんだろう?」 「アナタを手にいれるなら、どんな手を使っても・・。」 一瞬、うさぎちゃんの目は鋭かった。僕が硬直すると普段のお嬢様のうさぎちゃんに戻り、ペットボトルのコーナーに向かっていく。 紅茶とジンジャエールを追加でいれ清算し、僕らはコンビニの前で立ち食いした。 「あー、いいなこれ。なんか青春している感じがしなくもない。」 「・・・・。」 「僕は学力的に無理だけど、うさぎちゃんは大学がありますもんね。受験するんですか?」 「はい、一応・・。」 「じゃあ、まだこういうことが出来るチャンス、沢山あるんですね。羨ましいです。」
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