02:ぐるぐるちゃん

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仏壇がある部屋は、ちゃぶ台とテレビしかない畳部屋。 机を退かして男性が布団とタオルをひいている間、僕はぐるぐるちゃんの体を拭いてあげた。 その間、彼女は仏壇に飾られた写真の女性をジッーと見つめていた。 やはり下半身を掻くのは抑えられていなかったが、今までのぐるぐるとした視点は一切なく、ただ一点を集中して見ていた。 「優しそうな、お母様ですね。」 触れてるか触れてないか位の軽いタッチで、体を拭っていく。特に頭を重点的に、母親に撫でられているような感覚をイメージしながら綺麗にした。 そんな作られた母性で包みこんでいる彼女に大変申し訳ない事だが、ゆっくり股をあけて女性器を確認する。 1週間お風呂に入ってないにしては、おりものがついておらず、病気になっている様子はなかった。 良かった、何も問題なく抱ける。 うちの店は従業員にも厳しいけど、お客様にも凄く厳しい。病気を持って従業員とした場合、お客様のペナルティーになってしまう。 僕は覗いた股から視点を外し、背後から彼女を抱き締めて首からキスをした。 その瞬間、体を大きくビクつかせたが、僕は構わず唇をはわせ、少し舐めながら頬へとつたえ、何回もキスをした。 そうしていると、目が合えた。 だが、ぐるぐるちゃんの目はすぐに回りだし、下半身を強く掻き出してしまう。 「不安ですか?大丈夫です。お母さんが見てくれていますよ。いつもずっと、側に居てくれてます。」 僕は古めかしい畳から、柔らかい布団へと運び込んで次は口同士をふれあった。 薬を飲むと規定でキスが出来なくなってしまうので、これでもかって惜しむくらいに深く舌を這わす。 口を離し、唾同士少し繋がっている間の顔を見るのが、僕はとても大好きだ。 そこには人という思考の壁はなく、皆、発情した動物のようになってくれるから。
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