03:おねーちゃん

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いつものように、コンドームの口を結んで持ち帰り用の袋にいれようとした手前、事によっては自宅に捨てていくかと判断し、ティッシュの上にのせ処分を保留しといた。 し終わった後、ハグや頬擦りで余韻を楽しみたいタイプなのだが、おねーちゃんは服を着ず黙々とスケッチに描いておりそんな空気じゃない。 「おねーちゃん、寂しいよ~。」 そう甘い声を出すが、全然聞こえてないようだ。でも、スケッチブックが焼きついてしまうような情熱的な眼差し、とても魅力的だ。 彼女に服を羽織らせ、僕は弟のコスプレに戻った。 うーん、描いている間どうしよう。 漫画でも読もうかな。でも、色々な場所に字がとんでて、どこから読めばいいのか解らなくなるんだよね。 辺りを見回すと、パソコンに目がはいる。 そういや、スレッド作って放置してたんだっけ。 画面を見ると、人は少なくなっているものの、まだ書き込みが続いて更新している。 主はプレイ中か。僕らのスペックの更なる詳細。割りと店はPUZZLEが濃厚と特定されており、主は障害者かという質問が連なってた。 おねーちゃんの代わりに、僕が返事を打ちこんだ。 +いたしましたよ。 +主!?おかえりー! +主じゃないよ、出張風俗の人だよ。 +草。主は? +裸で絵を描いている。 +何だよ、どんな状態だよそれ。 +君は、2次元から来たんだっけ? +後25分位、そんな設定だよ。 +草。ノリいいな。君雇いたいから、店教えて。 +ひみつ。この先あるであろうヒントで探してみてね。 +今のところ、PUZZLEが濃厚なんだが。主は障害者なの?けっこう、あぅあぅあー(^q^)的な感じ?そういうのと相手して嫌じゃないの? 最後の書き込みに、不快になった。 だから、なんだというのだ。障害と査定されたから、なんなんだ。 少なくとも、僕と彼女には壁がなかった。そのさまを素直に書き込んだ。 +障害?そう感じなかったけど。 +あれ、PUZZLEじゃない?じゃあエクスタシー? +お店の詳しい名前はひみつ。 +インポなんだよね?どうやってしたの? +プロだから、色々逝かせ方を心得てる。 +教えてくれー。 +嘘。本当なら画像あげろー。
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