03:おねーちゃん

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そんなやり取りをしていると、「あ!勝手に・・!」と慌てふためくおねーちゃんが僕の横に来てくれる。 「おねーちゃんだ!描き終わったの?」 「終わったけど、なんでスレッドを続けて書いているの・・!?」 「わ~、おねーちゃん見せて!」 手の中のスケッチブックを奪い、中身をめくって見る。 すると、我慢汁を垂らし光悦する僕が描かれていた。 「僕、やらしいね!おねーちゃん、やっぱり凄いや。」 「あぁぁぁっ・・。君が書き込んだから、また炎上してる・・。」 「炎上してるね。もっと、燃料いれちゃう?この思いっきりエロエロしいのは恥ずかしいけど、こっちの後ろ姿の絵ならいいよ。」 「えっ、いいの・・?」 「うん。画像に関しては、店員との交渉次第。まぁ基本お断りだけど。ネットにあげるのは状況によって、違犯で罰則重いけど、今回は大丈夫。お店にもプラスになる行為だし。後、写真撮っとく?せっかく用意したこの服、あんま使ってないから勿体ない。」 「いいの・・!?」 「うん。ネットにのせるなら、顔をスタンプで隠しといてね。ピース、ピース!」 「ノリノリで、晒すんだなぁ。」 そう言いながら、スマホに写真を納めてくおねーちゃん。 彼女にとって半永久的になった僕は、更にズカズカと入り込んでいく。 「おねーちゃん、燃えるゴミって何曜日?」 「えっ、いきなり・・!?わからないよ!」 なるほど、お母さん任せなんだ。はい、自立自立。 そんな意味合いを込めて、コンドームを直接ゴミ箱に投げ捨てて、パソコン画面の中心に「燃えるゴミの日の確認」「ゴミをすてる」という文を書いた付箋を2つ張っておいた。 「なっ・・直に捨てるな!」 「ぷぷっ!おねーちゃん、ちゃんと自分でゴミを捨てないと、姉弟でやったことバレちゃうよ?」 「いつまでその、姉弟設定引きずるんだよ・・。」 「後、15分かな。」 「・・あっ・・そうなんだ・・。」 「おねーちゃん、一緒にシャワー浴びよ。」
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