04:うさぎちゃん

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自分の料理と細かく切ったフルーツを机に置き、窓をあけた。 すると数匹の鳥がピチクリ鳴きながら、当たり前のように細かいバナナをついばみ始める。 もう3年くらい、こんな風にご飯を食べる仲だ。テレビをつけ、バランスボールの上に乗りながら食事をする。 お天気お姉さんと鳥が可愛い。そう心で愛でながら。 食べ終わったら、つけ置きした夜分の皿を洗ってから、筋トレとストレッチ。 はじめは、体が硬い上一回も腕立て伏せも出来なかったが、今ではお手のもの。余裕があり、テレビやファッション紙等を楽しみながら行っている。 そう汗を散々かいた後は、シャワーに入り、歯磨き、服を着替え、髭をそり髪のセット、化粧水や美容液でお肌の手入れ。 そして欠かせないのが、朝の音読。これをするだけで、僕のトークする力が左右される。 内容は、女性に人気の恋愛小説。女の子達を喜ばす参考に。 目が滑って字を抜かす事が多いので、黒い下敷きで読む最低限の部分以外隠しながら読んでいる。 更にその後、座禅を組み瞑想をし、心身を落ち着かせる。 これでやっと僕は、人から求められるヒトという姿に近づけられるのだ。 そう脳がクリアになっているうちに、夜の僕に労りの言葉にやるべき事リストと、朝にやるべき事を付箋に書き残し、あっという間に7時になってしまう。 そろそろ、こわいひとが監視し始める時間だ。 僕には人権がないのかってくらい、プライバシーがない。常にカメラで見られている。 それはこわいひとに留まらず、他の知らない誰かに盗撮されるレベルだ。 こわいひとにその事を1年前に忠告され、カメラ排除と盗撮相手を締め上げるか問われたが、結構な額を提示されたから断った。 僕の日常なんて見てもつまらないし、やましいこともない。何より、めんどくさいので放置している。
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