05:ことりちゃん

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パッと目についたのは、カラフルな籠。 そんな中、赤い籠と黄色い籠を取り出し扉を閉めた。 赤には、肉類のたんぱく質が重ねて入っており、消費期限を指差しながら、どんどん下の食材を見せてくれる。 「なるほど!賞味期限が早い順に上から下に重ねてるんだ!」 「○!野菜も、腐りやすい&買って日がたったものとその日に買った野菜と籠をわけてる。」 「へー!」 次に黄色の籠を見せてくれる。 中には、ソースや日持ちするお惣菜と、共通点があまりないものがバラバラに入っていた。 けど、彼女にとっては意味のある種類わけで、中からワサビを取り出しながら説明をしてくれる。 『この籠は、あまり使わない賞味期限が長いもの。1週間に1回はチェック。』 「なるほど!で、腐らせないようまとめて見張ってるんだ。」 『賞味期限の近くなったものは、毎日食べる肉類とセットで置く。ワサビ、醤油だけでなくマヨネーズともあうよ。肉や魚にのせてホイル焼き○』 「美味しそう!」 彼女は得意げな顔をして、冷凍庫にしまいこむ。その際、カットされたフルーツがのった皿が1つ。その奥の透明のカップにプリンが複数入っているのが見えた。 手作りプリン?すごい。 食べたいけどさすがに、会って早々欲しいとは言えないなぁ。 と、そもそもお仕事に来たんだった。 冷蔵庫を覗いた関係で、自然に体が近距離になった僕ら。更に耳元に顔を近づけて囁いてみた。 「シャワーも見せて貰っても良い?それとも、一緒に入る?」 体が固まり、挙動不審になる彼女。 あれ、この子は処女かもしれない。 意外だなぁ。内面は分からないけど明るくてポディティブだし、理解ある人に出逢えてそうなのに。 むしろ、うちの店を使うようなタイプに見えない。 なかなか返事がかえって来ないので、お姫様ダッコをして脱衣場に運ぼうと抱き締めると彼女は抵抗しだし、ホワイトボードで殴り書きで指示してくる。 『久保君先どうぞ。私、心の準備が必要!』 言葉に甘え、家主より先にシャワーを浴びた。 お風呂場にも観葉植物がおいてあり、オシャレな空間の中で体を洗い、新調であろうフカフカのタオルで体をふく。 そんなくつろぎ空間の中に、卵の殻がネットで干してあるのが気になった。何でここに?新たなライフハックに出会える予感。
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