05:ことりちゃん

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まさかの、2枚分。オマケに字がビッシリ。 目が滑らないよう山折谷折と繰り返して手紙を折り、指でなぞり一行ずつ確認をした。 読んだ感想。凄い内容だ。ありったけの自分を晒しだしてくれている。 もうこれ、最後までいかないと逆に失礼だ。 シャワーあがりの彼女を見ると、凄く艶やかに見えた。 はじめは何も思わなかったけど、ピタリと引っ付くタートルネックは体を見て欲しいのかな、長いスカートは手をいれてまさぐって欲しいのかなと感じてしまう。 全てあの手紙のせいだ。 『フルーツ嫌いだった?』 「好きだよ。でも、お菓子は1日1個だからプリンだけ食べた。凄く美味しかったよ。」 『なにそれ(笑)』 「手紙は、隅々まで味わったよ。」 そうニヤリと笑みを見せ、タイマーをかけた。 僕が再度手紙を広げると、彼女は顔を沸騰させ取り上げようとしてくるが、僕は抱きつきながらそれを制し読み上げた。 「今日は来ていただきありがとうございます。少し男性が苦手なため、もしかすると冷たい対応になっていたかもしれません。でも雇った事で察して頂けると思いますが、男性の体に凄く興味があります。」 「っ・・!」 「そもそも私はドスケベェで、仕事以外の時は、エッチな動画を見たり、自慰で過ごすことが大半です。恥ずかしながら、処女膜は玩具で破いてしまうレベルで性狂いです。ただ出逢いもなく、だからといって、アプリを活用する勇気もなく、この年齢にきてしまいました。どうせなら、色々寛容で綺麗な人に抱かれたくて貴方を雇いました。固まってしまうかもしれませんが、構わず抱いてください。モザイクでしか見たことのない男性器を、見るのもいれるのも興味があります。」 「・・・・。」 「積極的で嬉しい。ずっととっとくね!」 「!?」 腕を掴み、目一杯拒否しているのだろうが力が弱くて僕はびくともしない。リュックにしまい込み、精油の入ったポーチを取り出し彼女ごとベッドに移動する。
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