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「そろそろ、いれたいなぁ。」
『×』
「そ、そうなの・・?」
まさかのホワイトボードの返答に、目を丸くした。
この薬、時間がたてばたつ程興奮状態が高まるから、長期戦はキツいんだけどなぁ。
そんな僕の気持ちなど知らず、彼女は先っぽを小動物愛でるかのように優しく撫で出す。
「今はまだ大丈夫だけど、そのうち液が出ちゃって危ないよ・・ほら、契約書に薬の事書いてあったよね・・?副作用のわからない薬で、服用後抜ける一時間以降は体液の接触禁止・・。危ないから、コンドームを・・。」
「×」
「えっ・・!?」
先っぽは触らなくなったものの、次は玉に狙いを定めてくる。竿を舐めつつ、玉をこね始める。
「きもちいい・・けど、これじゃあいっちゃう・・いれさせて・・?」
「×」
「んんっ・・っ・・いれたい・・。」
「×」
「そんなぁ・・いれたい、ひとりでいきたくない・・!」
懇願する目で、お願いしてたと思う。
ことりちゃんの手が止まり、ホワイトボードに何かを書き始める。
良かった、先へ進められるのかな?そう思ったが、ホワイトボードを裏返し、再度僕のモノを弄りだす。
裏スジから玉までしっかり舐められ、優しく手で愛でている。
ただ、顔つきは先程の動物を可愛がる柔らかい感じではなく、美味しいものをじっくり味わう捕食者のような鋭さに変わっていた。
辛い。掴みかかって、一気にいれてしまいたい。でもそんなの最低だ、強姦だ。
理性をふりたたせて、自分を制御する。
「ことりちゃん、もうだめ・・いっしょにいきたいっ・・いれさせて・・!」
本当に駄目で僕は再度懇願すると、ことりちゃんはクスクス笑いながら今まで見えなかったホワイトボードを見せてくれる。
『久保君、ひとりで逝っちゃっていいよ?』
「えっ・・あっ・・!?」
両手で勢いよくしごかれ、僕の意識が薄くなって快楽が一点を通し溢れだす。
「っ・・さびしい・・!ぁっ・・。」
そう言って果ててしまいそうな矢先、彼女は口のスレスレにキスをしてくれた。
何だろう、この敗北感。満足そうに笑みを浮かべることりちゃんが見守る中、僕は果てた。
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