6人が本棚に入れています
本棚に追加
「あーあ、ことりちゃんとお別れかぁ。お店のルールで、仕事前後は連絡先を教えられないのが本当に残念だよ。プライベートで偶然会うと教えられるけど・・引きこもりのことりちゃんには、難しいよね。」
『頑張ってお金貯める(笑)そしてまたすぐ久保君を雇う!』
「そっか、じゃあその日を楽しみにしようかな?でもさ、毎日ちょっと頑張って隣駅に来てよ。僕週1回、そこの病院に通ってるんだ。」
『週1回?久保君、持病でもあるの?』
「まぁ、色々あってね。とりあえず、ことりちゃんが隣町に来たらもっと早く会えるかもね。」
半分は、外へでた方がいいというお節介。もう半分は、僕の個人的な感情。
歩道橋の前についた。
僕らはそこで立ち止まり、少し無言になる。
「ことりちゃん、ここまでで大丈夫。歩道橋頑張って登ってね。じゃあ、バイバイ。」
立ち去ろうと後ろを向くと、ことりちゃんは手を掴んで制止しだす。驚いきながら振り向くと、震えながら笑って泣いている彼女がいる。
「あいしゅい・・!」
そう話してくれた。
僕の中に火がつき手首を掴んで人気のない死角ばかりの裏路地に入り、再度彼女の体を楽しんだ。
野外だからさすがに服を着た状態で。だからといって、僕の理性は保ちきれず服の中に手をいれ胸を揉んだり体を擦り付けながらキスをする。
口を外すと、長く唾液が繋がった後床に落ちた。
「・・ごめん・・。」
衝動的な自分の行動に恥じたが、ことりちゃんが嬉しそうに首を振ってくれたのが救いであった。
結局改札まで送って貰い、別れを惜しみながら電車に乗り込んだ。
幸せな時間だった。
もう、仕事だって事をすっかり忘れるレベルで彼女に夢中だったと思う。
だから故に思う。
あんな感情が込み上がり刺激が沢山あったのに、僕は自立して勃起出来ないんだ。
なんかもう、治る気配がしない。
最初のコメントを投稿しよう!