06:ボクはクボ

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半年後、僕は検査をして障害者になった。 「やっぱコイツ頭がおかしいと思っていたが、そういう事か。」 その言葉を最後に、翌日から父は姿を消してしまった。 今まで父が中心に動いていた我が家は、一気に静まり覇気がなくなってしまう。 呆然とする母に、僕は励ました。 「僕お父さんの代わりに、ずっとお母さんの側にいて守ってあげる!」 すると母は、口では「ありがとう」と言いつつ絶望した顔をする。 僕の存在が家族を壊してしまった。 年齢より幼いながらも、そう察せた。 給食費と借金返済のため、僕は借金の取り立てからお仕事を貰い働いた。 だが足手まといになるばかりでミスする度に・・いや、動作が気持ち悪いという意味でも常に暴力をふられていた。こわいひとがミスや動作の改善策を一緒に考えてくれるものの、なかなか直らない。 成長が著しい中、体は確実に大人に近づいていく。 小学6年生、遅めながらも初めて夢精をした。 下着を母に洗う所を見られ泣かれてしまい、その時僕は罪悪感で胸がいっぱいだった。 「パンツ2枚しかないのに、汚してごめんなさい・・。すぐ洗って、乾かすね。」 「大人になってく・・すばるが、大人に・・ああぁぁぁっ・・!」 物静かであまり喋らない母が大声で泣き出し、僕はどうすればいいか分からず固まってしまう。 「うぅぅっ・・この先、愛のない事をされるくらいなら、私が・・。」 母は優しい顔になり、突如キスをしつつ僕の服を脱がしてくる。 「すばる、アナタだけが気持ちいいセックスはこれが最初で最後よ。」 母の手つきは柔らかく、舌づかいといいとても気持ち良かった。でも、学んだ訳では無いのに罪悪感でいっぱいになる。本能なのだろうか。 なのに、下半身は反応し大きくなってしまう。母はコンドームをつけ腰を動かしてくれる。悪いことをしているのに、凄く気持ち良かった。射精してしまった。
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