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1日1個のお菓子タイム。
ただでさえ至福の時間なのに、病室でことりちゃんと共に食べるのは格別だ。スイートポテトの甘味が増す。
『本当に毎日のように来てくれる。嬉しい!』
「今日は30分だけど。やらしい事が出来なくてごめんね。」
『むしろ、いつも付き合わせちゃってごめん。これ、思いっきり仕事だよね。久保君のこと、正式に予約したよ。今からだと3ヶ月待ちで遅めの退院祝い。』
「好きでしてる事だし、むしろ予約を取り消して欲しい。ことりちゃんを仕事にしたくない。」
「!?」
「・・・・。」
僕の中では結構な告白。様々なお客様と相手をしてきたが、初めてのことだ。
言葉少ないのにことりちゃんには充分伝わっている用で、お互いドギマギさせている。
『限界があるけど、私は久保君に色々してあげたいんだ。』
「側にいるだけで、充分だよ。」
『ありがとう。でももっと、具体的にしてあげたい。余計なお世話だろうけど、インポを治すために病院通わない?治療費は私が出すから。』
「アハハッ!そんな僕とエッチがしたい?ドスケベェ!」
『それもそうだけど、1番の理由は勃起させる薬。瞬発的に勃たせて、1時間で体内から抜ける即効性。どんなに調べても、そんな薬の存在は出てこない。』
「秘密の薬だからね。」
『秘密じゃなくて、違法だよ。安全性がない。体に負担が凄そうだし、副作用が怖い。なるべく自立で勃たせて、少しでも薬を減らして欲しい。』
本格的に心配されている。嬉しい反面、薬を手放す事に恐怖を感じている。これはもしや依存行為?
「病院じゃなくて、ことりちゃんが治してよ。ことりちゃんなら、勃起出来そうな気がする。それに、薬が遠退く世界が僕にとって考えられない。」
『そっか。じゃあ、治療したくなったらいつでも相談してね。それが、久保君が私に対する最大の愛情表現だよ。待ってるね。』
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