280人が本棚に入れています
本棚に追加
/157ページ
「そうね。スペックとしては全く問題ないわよね。むしろ、うちの会社にはもったいないぐらいの人材ね。凛が焦るのも分かる気がする。新作のマーケティングでも力を貸してくれそうだしね。」
真理が私と全く同じことを考えていたのは嬉しかった。
「じゃぁ、決定で。戻って色々調整が必要ね。真理、総務の子に後で来てもらえるように言ってくれるかな。後は、私でやっておくから。終わったら内線入れる。」
「了解。内線貰ったら、総務の子を行かせるわね。男性の力が必要な時も多いから、これで安泰ね。じゃぁ、後は頼んだわよ。」
と言って真理は総務のデスクに向かっていく。
再び応接室のドアをノックして、入室する。
ちょうどホットコーヒーを飲み終えようとしているところだった。
「離席して失礼しました。市川は別の業務があるので、退席させて頂きます。あっ、珈琲ゆっくり飲んで下さい。」
そうは言ったものの、相場さんは急いで珈琲を飲み干してカップを元に戻す。
「本日はありがとうございました。採用ということでお願いしたいのですが、よろしいでしょうか。」
最初のコメントを投稿しよう!