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応接室のソファーに座る男性は、履歴書の写真とは少し雰囲気が違った。
黒縁眼鏡をかけて、髪の毛はきっちりセットされている。
座っていても体格がしっかりしているのが分かる。
背も高そうだ。
やっぱり何かスポーツでもしていたのかな。
「社長、座りもせず、そんなところで突っ立ってないで座ったらどうですか。」
真理に声をかけられて、はっと我に返る。
部屋に入ってから男性を観察するのに忙しく、座りもせず突っ立っていた。
男性も不思議そうに私を見ている。
「失礼しました。相場さんですね。本日は急なお願いにも関わらずご来社頂いてありがとうございます。社長の高梨で本日はよろしくお願い致します。」
「こちらこそ、ご連絡頂き光栄です。相場洋平と申します。本日はよろしくお願い致します。」
耳障りの良い低音な声が耳を擽る。
「こちら専務の市川です。本日同席させて頂きますので、よろしくお願いします。」
相場さんに真理を紹介する。
そこから和やかな雰囲気で面接が始まる。
実際に面接をしていくと、予想に反しクソ真面目な男だった。
もっと面白い人間かと思ったが、仕事人間だったのが伺える。
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