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「どしたの、コレ」
「先生に頼まれたんだけど、台車が壊れて運べなくなっちゃって……。見兼ねたタカハシ君が運んでくれるっていうんだけど、一人じゃ大変過ぎるよ、こんなの」
ミヤマさんは、申し訳なさそうにタカハシの長身を見上げている。
ううむ、タカハシみたいなガリ勉に、ミヤマさんみたいな美少女がこんなキラキラした眼差しを向けるなんて。でも、確かにコレは、俺の隠れたオトコらしさをアピールするチャンスかもしれない。
「いいぜ、ミヤマさんが困ってんなら、俺が運んでやんよ」
「ありがとう!」
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