スノードーム

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歩いても歩いてもまた同じ場所に辿り着く。 あたりは、銀水晶のようなまっしろな世界。なにもなにもないまっしろな世界。 そんな銀水晶のようなまっしろな世界を僕は歩き続ける。 誰もいなくてとても綺麗。 だけど、綺麗過ぎてひとりぼっちが際立ってしまいそうだ。 外の世界は暖炉が暖かそうで仲良く笑い合う家族をみることしか僕にはできない。 外の世界をぼんやり見ていたら男の子がフライドチキンを頬張っている。 それをお母さんとお父さんが優しく微笑んでいた。 雪がしんしんと降り注いできた。 それは僕の涙のようだった。
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