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病院を退院して、私は実家でのんびりと過ごしながら
子供たちの退院を待っている。
早く、ママの所へ来て頂戴と……。
毎日のように、父さん、母さんと子供たちを
見に行く。
父さんが孫達を見ながら、
「退院してきたら、こりゃ~賑やかになるぞぃ」
目を細めて孫達を見ていた。
「そうですね~、も~~~!!早く抱っこしたいわ」
母さんも、待ちきれない様子でガラス越しに
孫たちを覗きこんでいる。
「それは、そうだけんじょも今は、
足の裏に名前が書いてあるけんど、家に
帰ってきたら、おでこにでも書いておかないと
解らんくなりそうだなぃ」
「そうですね~、ほんと三人とも同じ顔してるものね~」
「そうね、ママでも間違えそ~~」
三人で飽きることなく子供たちを見ていた。
**********
子供たちの退院の日がきまった。
来週の月曜日、あと五日の辛抱だ。
日に日に、少しづつだが成長していく、子供達。
駿也さんに、子供たちの退院の日を知らせると
その日に来るという。
しかし、迎えに来るのは東京に帰る時でいいからと
促す、何とか納得してもらった。
翌日から子供たちの退院の準備で大忙し。
三人を一度に載せられるベビーカーだの
紙おむつなども大量に購入して、とにかく
一人分の三倍を揃えなければいけないのだから……
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