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「幸せだよ」
仙石君に直接言えなかった言葉を一人呟く。
「私も頑張って、君に自慢できるカフェ作るからね」
働くって大変だ。嫌いな人とも働かなきゃいけないし、理不尽なことを家われても耐えなきゃいけない。
恋をするって大変だ。自分の気持ちも分からないなら当然、相手の気持ちも分からない。正しいとか間違ってるがないから答えは誰にも分らない。
辛くて苦しくて泣く日はきっと嬉しくて笑顔になる日より多いかもね。
きっと私はずっと不器用に生きていくだろうな。思わず苦笑してしまう。きっと頑張れば頑張るほど空回りとかしちゃいそう。
けれど、ちゃんと止まらず前に向かって歩き進めていく。それだけを頑張ればきっと大丈夫。
ストロングチューハイがきっかけで恋を知った。大好きな人と結ばれた。
このきっかけに感謝はしている。けどもう卒業しよう。
大好きな人と笑い合える時間は少しでも多い方がお互いやっぱり嬉しいから。お酒を買うためのお金をちょっとずつ貯めて、誠さんへのプレゼント用意するのもいいかもしれない。良いことを思いついた私は早速、何をプレゼントしようか考える。幸せな未来を考えれてる。きっとおばあちゃんも喜んでくれてるよね。
「やば、走らなきゃ!」
ハローワークに向かって走ると同時にもっと幸せになる遠くない未来に向かって私は勢いよく向かって行った。
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