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おばあちゃんの行きつけのカフェではないけれど、私が将来
その夢を叶える前におばあちゃんはこの世から私を置いて天国に行ってしまった。
その夢があったから私はどんな嫌なことでも頑張れたんだ。
早朝からの仕事だって、まだ皆が寝ている時間から働くことだって頑張れた。
残業だって頑張った。本当は帰りたいっていう気持ちがあっても明日の仕事がスムーズにいくのなら、私のちょっとした頑張りで変わるのなら、このカフェがもっと良くなるのではと残業代なんて出ないのに頑張っていた。
オーナーに理不尽なことを何時間も耐えたし、お客様のクレーム対応だってこのカフェの為ならってどれだけでも頭を下げれた。
でも少しずつ違和感を感じ始めた。
なんで、こんなに頑張らなきゃいけないんだろうと心の奥底でもう一人の自分が首を傾げているのは随分前から知っていたけれど、
そう考えてしまうのは甘えだ。まだ大丈夫、自分はもっと頑張れる!私はいつだって心の奥底にいる自分を無視していた。
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