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「…」
「おまえ、辞めたいとか愚痴零してた時あるだろ。こっちはいつでもおまえを解雇させようと思えばできるんだ。そうなったら困るのはおまえだろ?生活に困るだろ?頼る相手もいないだろ?おまえは今日、おばあさんを失った。両親もいない。唯一の身内も失い、おまえは今日からたった一人ぼっちで生きて行かなきゃいけない。恋人だっていないだろう?そもそもおまえを想ってくれる奴がいるのかってところからだよな。友達もそもそもおまえみたいな奴にいるのか?どうせいないだろ、いても変な奴だろうな」
乾いた下品な笑い声が私の左耳の鼓膜を揺らしてくる。じわじわとそこから猛毒が流れてくる気がして私は吐き気、眩暈がして思わずその場にしゃがみ込んだ。
なんで今の私にそんな言葉を平気で投げつけれるのだろう。
なんでおばあちゃんは私を置いて逝っちゃったの?
パパとママはなんであの高校2年生の夏の日に高速道路の事故に巻き込まれてしまったの?
グルグル感情が渦巻いていく。
私、まだ頑張らなきゃいけないの?
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