ぼくの天使は真綿色

３９．裕子からの手紙

Dear タカシ！

　タカシ、元気にしてますか？
　先週、こっちに帰ってきたメアリーに話は聞きました。心配してたけど、落ち着いたようでよかったね。でもそれはわたしたちが頑張ったおかげなんだから、きっちり感謝しなさいよ。特にマサトったら、まるで自分のことみたいに、メアリーとタカシの恋を実らせるんだ、ってものすごく頑張ってくれたんだから、あんたもう頭上がらないわよ。ま、そんなマサトを見て、サユミも惚れ直したみたいだったけどね。(笑)
　あんたたちとサユミたちと、どっちが先にゴールインするか、見ものだわね。
　あ、でも、こっち来るときは気をつけなさいよー。なんたってエディの怒りはハンパないからね。空手を習いだしたってのはメアリーから聞いたと思うけど、なんかセンスがあったのか、すごく上達が早くって、センセイもびっくりしてるんだって。それもこれも、あんたをぶん殴ってやるってただそれだけが原動力なんだから、殺されないようにねー。（爆）
　ところで実はわたしね、タカシにお礼を言わなくちゃならないの。あのね、みんなでディズニーランド行ったときに、アツヤくんに偶然会ったでしょ？フジイ・アツヤくん。あのね、あのあと実はわたしたち連絡とりあってて、何回か会ったりもしててね、春からロスで一緒に暮らすことになったの。彼、タカシと同い年だからやっぱり年下なんだけど、それを感じさせないくらいグイグイ引っ張ってくれて、頼りになる人。あ、でもそれ考えると、ゴールインはわたしたちが一番早いかもね。(笑)
　わたし、タカシやヨシオと一緒に過ごしたときのことは、忘れない。ほんとにいい想い出。この歳でもう一度体験できるなんて思いもしなかったけど、青春の時間だったわ。これからもずっと、いい友達でいようね。ちょっと遠いけど。（笑）
　それじゃまた。今度はタカシがこっち来るのよね。それを楽しみにしてるわ。
　お互い身体に気を付けて。
　ではまたね！　Bye！