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僕は!
「ただいま、急激な突風と大雨により電車を徐行運転にいたします、お急ぎのところ、まことに申し訳ございません」
僕は満員電車でこの救いの無いアナウンスを聞いた。
電車は、ユックリ、ユックリまるで自転車のようなスピードで走っていた。
*ドカ〜ン*
辺りは真っ白になった・・身体が浮いた・・僕が覚えて居るのはここまでだった。
気付きましたか?
大丈夫ですか?
どこか痛いところはありますか?
矢継ぎ早に聴こえる声。
僕は眼が見えて無いと気付いた。
耳とても、聴こえる声は機械音みたいな声だった。
喉が焼け付くよにうに痛い。
手脚も動かない。
そう、身体さえ動かない状況に僕は愕然とした。
まだ、お喋りはできませんよ、もう少し・・そうですネェ・・ユックリ眠りましょうぅぅ・・・・。
どのくらい寝たんだろうか、僕は再度眼を覚ました。
アラ起きましたかぁ?
今度は少し声が軽やかに聞こえて居た。
僕は、今の状況やどうしてこの様な事になったのか聞きたかった。
でも、やはり声が出ない・・絞り出す声は、ウ〜ア〜くらいだった。
まだダメですよ、声を出しては・・そうですネェ・・もう少しユックリおやすみください。
更に目覚めた僕は随分良くなって居たと思う。
でも、眼はやはり見えないって言うか、包帯だろうか・・眼を覆われているが、やはり声も出ない、もちろん身体なんか全然動かない。
僕はいったいどうして、ここの"病院"らしき所に居るのか、あの時何が起こったのか知りたかった。
また眠けが来た・・ぼ・く・!
どのくらい寝たんだろうか?
僕はやっと絞りだす様に声を出した。
「先生〜・・気がつきよりましたわぁ〜!」
「さよかぁ〜!」
「お宅ハンどないでっか?」
「どこぞ痛いところありまっか?」
「イヤ〜うちも難儀しましたのやぁ〜!」
「それにしても、お宅さんの星はシールドして無いんやねぇ〜?」
「それにお宅ハンは身体がエライ脆いんやね、ごっつビックリしましたわぁ〜」
「この五百年でオタクハンの身体ボロボロやがなぁ〜!」
「ほんでなぁ〜うちらがお宅ハンの身体を変換しといたでぇ〜!」
「どうでっか、ええでっしゃやろぉ〜!」
「さして明日からリハビリですわ!・・しっかりキバってヤァ〜!」
ー総合判断してー
どうも巨大UFOが地球に衝突して・・地球は消し飛び・・運が良いのか、運が悪いのか・・わいは助けられたんでっせ!
ほんでこの身体になりよったワケっちゅことやぁなぁ〜〜!
ワイの遠い曖昧な記憶をたどるとでんなぁ〜そうそう!
ワイの身体はホレなんちゅう言ったか・・あ〜そやそや!
『ゴキブリ』
に近いんや・・手足かて・・6本もありまんがなぁ〜!
ほんでなぁ〜可笑しな事に・・ゴキブリ風異星人ハンの看護師さんが・・アァタ・・偉い別嬪さんに見えマンのやぁ〜!
『イヤ〜慣れって怖いでんなぁ〜』
〜リノカ・変身〜
END
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