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いつからか、わたしは、姉の奈津香が嫌いになっていた。
どうしてかというと、、
わたしに彼氏ができると、決まって姉の奈津香にネトラレてしまうのである。
一番強烈に記憶に残っているのは、高校三年の頃に彼氏ができて、、
わたしは、元端拓也(もとはしたくや)と付き合っていた。
ある日、マンションに遅くに帰宅してくる、、と、
姉の奈津香(なつか)の部屋を通り過ぎて行こうとしたら、、
、、タクヤくん、凄いね、もっとして、、、あぁ、イクぅぅ、、、
わたしは、耳を疑った?えっ!拓也って、もしかして、、
その夜は、姉の言葉で眠れない夜を過ごしていた。
翌朝、遥香は遅くに起きてくると、テーブルの上にスマホを見付ける。
そう、見たことのあるストラップ?
星の形のストラップ、色違いのストラップを彼氏にあげたものであった。
もしかして、元端拓也のスマホなのか?
姉の奈津香は、何食わぬ顔でそのスマホをハンドバッグに入れていた。
そのことをわたしは、姉の奈津香に聞こうとしなかった。
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