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 その国には、聖女と呼ばれる者たちがいる。  各地の教会から、信心深い清らかな8人の乙女が、聖女として選ばれる。  聖女たちはやがて聖都に集い、その中の1人だけに、神託が与えられる。  神託が与えられた聖女は、神に侍る女『神女』となる。  神女は神の依り代として、信仰の象徴として人々から崇められ、人々の安寧と救済のために力を尽くし、その生涯を終える。  聖女には、1人の騎士が仕えることとなる。  由緒ある家柄から8人の騎士が選ばれ、無二の忠誠を聖女に誓う。  誇りと名誉と命をかけて聖女に尽くし、あらゆる害を退け聖女を守る。  そして、仕えし聖女が神女となれば、神にもっとも近しい騎士として、あらゆる尊敬と羨望を向けられる存在となる。  これは、末席の聖女『第八の聖女』と、それに仕えし末席の騎士『第八の騎士』の物語。
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