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ふと、なるみんと三人で飲んだときに聞いた彼の言葉を思い出した。
――『なるべくみんな、やりたいようにのびのびやっててほしいっていうか』
マイペースな私にそこがいいよって言ってくれる、過保護な三栖君。
こんな、ぬるま湯っていうか、あったかい温泉みたいな彼に甘やかされてたら、どうなっちゃうの? 私。
つき合い始めてからずっと、そう思ってきたけど。
……そんな彼はいつだって、私の予想の斜め上で。七個も年下のくせに、なんだか器が大きくて。
ぬるま湯でも、温泉でもない。
もっと広くて温かな、まるで、きれいな南の海みたいな。
そんな彼と一緒なら。
もっともっと、遠くまで行けるような気がする。私。
三栖君の柔らかな笑顔の後ろに広がる、ガラスの向こうの青い空。
ふたりで見る新しい景色に向かって、秋晴れの空の下、電車は軽やかに走っていく。
【 了 】
~☆★☆~
長い間お読みいただき、ありがとうございました!
甘々の恋愛ものを書くのは初めてで、スタート前はいろいろと不安だったのですが、読んでくださった皆さまのおかげで、とっても楽しい連載期間でした✨
コメントやスタンプで三栖君にキャーキャー言っていただいたり、盛り上がるシーンで読者さまやスターが増えると、「あ、楽しんでもらえてる!」って実感できて嬉しかったです 笑
薔子のことを一生懸命応援してくださったり、一緒にどきどきしてくださる様子には、キュンとしました。
これからも、頑張ります。
よろしければ、またどこかでおつきあいいただけると嬉しいです。(ぺこり)
最後に、改めてこの作品について。
どうか、ハッピーな読後感でありますように。
それぞれの場所で頑張っていらっしゃる皆さまに、リラックスと明るい気持ちを届けられますように。
2022.7.11 アサヒナ アキラ
※追記:
2023.11.13、恋愛長編の連載始めました。
『君は天使。自覚して? ~隠れ完璧主義の私に、クセ強王子が言うことには~』https://estar.jp/novels/25820964
よろしければぜひ、こちらにも遊びにいらしてください。(ぺこり)
(ちょっとだけ、三栖君のうわさ話も出てきます 笑)
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