朝の憂鬱

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 夫はシフトの仕事で休みがまちまちだ。かといって、週休二日が損なわれることはなく、きちんと休みがとれている。けれど、あまり計画的に休みが取れないのも考えもので、光樹の定期検診や、予防接種など、日程調整の必要なものは全て私が対応している。かといって私も仕事はしていて、産後は育児休暇の一年を除けば働き続けている。夫は店舗運営の職務で急に仕事から抜けて帰れない。光樹に何かあれば私が早退して保育園へ迎えに行く。夫は光樹が熱を出した日も光樹が寝てから帰ってきて様子を私に聞くことしかできない。夫は光樹の薬のアレルギーも知らないはずだ。夫は光樹を外で遊ばせることの付き添いは率先してする。そのため、平日でも子どもと遊ぶ父親として、周囲の評価は高い。夫は社交的で今の賃貸でも知り合いが多く、たまに光樹と遊んで帰ってくると、他の住人から子育てのうんちくを吹き込まれていて、どこそこの子は、こういうことをしているらしいけど、光樹には何かしていないのか、と聞いてくる。夫の考えには子育てで聞いたことを自分が行うということがない。知ったことを私に行っているか、と聞いて、してればそのまま、してなければ生活に取り入れろと言う。知らない話なんて日には注意してくる。共働きなんだから、他の家の人たちよりも勉強して補わないと、と。
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