暗闇

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 ちゃぷ、ん。  暗闇に響く、水音。  漆黒の、とまで呼べるのかどうかはわからないけれど、窓もないこの空間に光はない。  確かにある筈の壁も、天井も、すべての境界が黒に溶けて曖昧だ。  無意識に膝を抱えながらも、闇を恐れる気持ちは不思議と湧いて来なかった。  暗い中に、たったひとり。この状況は待っていても変わらない。  けれど。  ……どうすれば、いいのだろう。
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