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けれど君の時間は残酷に終わりを告げようとしていました。
階段が、上がれなくなりました。
大好きなお外へ、遊びに行けなくなりました。
廊下を歩くこともできません。
やがて、居間のこたつ布団の上から動かなくなりました。
徐々にやせ細っていく姿に、私たちは君の死という現実に向き合うしかありませんでした。
今までどんな危機も乗り越えた君。けれど……もう私たち家族は、君が苦しまずあの世に行くことを、願うしかありません。
私たちの所へ来た時から甘えん坊だった君は、じっと耐え、孤独を選ぶようになっていきました。悲しみは深い泉が湧くように尽きないのです。
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