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「ココアでいいか? 好きだったよな?」
「えー、ココアなんて好きだったの保育園のころじゃなーい! コーヒーがいいな」
遼くんてわたしのことすっごい子どもだと思ってない?
「何言ってんだ、コーヒーなんて飲めないだろ。コーヒー牛乳とは名前が近いだけで別物だぞ」
「知ってるもん、それくらい。……えっと、カフェオレだったら飲める」
遼くんの言う通り、わたしはコーヒーは飲めない。
っていうか、ママに「子どもにはまだ早いの!」って飲ませてもらえないんだ。
どーしてもってねだったら、ほとんど牛乳みたいなカフェオレ作ってくれたけど。あったかくて甘くておいしかった。
一応コーヒー入ってたから、カフェオレだよね?
「はいはい、甘いカフェオレな。牛乳たっぷりのやつ」
笑いそうになりながら、遼くんはキッチンへ向かった。
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