犠牲者たち

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 どうしようかと思う。  アミを始め、ロム母子、そしてガリル・ザウァー。  お気楽な面々が揃う《武器庫(ヴァッフェン・カマー)》の中で、常に殺気を纏うシュタイヤー──この男だけが異質だ。  血生臭い予感に襲われて、ラドムはその場をそっと離れた。  今見たことをアミとガリル・ザウァーに知らせた方がいいだろうか。  そもそもこんな所に一人で入り込んだのが間違いの元だった。  過度の好奇心は身を滅ぼすと分かっているのに……。  ラドムは頭を抱えてしゃがみこむ。  今の二人のやりとり、おそらくこれは「見てはいけないもの」なのだ。 「どうしよう……」  時間を遡ってじっくり考え直そう。  うん、その方がいい。  そう、確か四人でここに来て、それで……。  いや、シュタイヤーが居なくなったことに気付いたのはもっと後で……。  とりあえずアミが色々うるさくて……。    ※  ※  ※
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