59人が本棚に入れています
本棚に追加
/367ページ
どうしようかと思う。
アミを始め、ロム母子、そしてガリル・ザウァー。
お気楽な面々が揃う《武器庫》の中で、常に殺気を纏うシュタイヤー──この男だけが異質だ。
血生臭い予感に襲われて、ラドムはその場をそっと離れた。
今見たことをアミとガリル・ザウァーに知らせた方がいいだろうか。
そもそもこんな所に一人で入り込んだのが間違いの元だった。
過度の好奇心は身を滅ぼすと分かっているのに……。
ラドムは頭を抱えてしゃがみこむ。
今の二人のやりとり、おそらくこれは「見てはいけないもの」なのだ。
「どうしよう……」
時間を遡ってじっくり考え直そう。
うん、その方がいい。
そう、確か四人でここに来て、それで……。
いや、シュタイヤーが居なくなったことに気付いたのはもっと後で……。
とりあえずアミが色々うるさくて……。
※ ※ ※
最初のコメントを投稿しよう!