悲観主義の人間たちと到着列車

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「でも受験に受かって大学デビューしたんだって。そしたら恋人もできて友達もたくさんできて憧れのキャンパスライフができたみたい」 「それのどこに飛び降りなんて結びつくの?」 「きっと幸せだったんじゃないかな。永遠の幸せみたいに」 少年は耳にヘッドホンを付けた。周りの声が聞こえないように。それからは音楽に集中した。 そして光が見えたとき黄色い線を跨ぎ、ホームから足を落とした。 おしまい。 ©冬迷硝子(とうめいがらす)
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