10章:変化

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 なんでこんなに自信が持てないのだろう。自分でも不思議だ。  ただ、あの告白を聞いてからなのか、私は先輩と自分の距離が遠すぎて、はっきりと言い表せない形の不安を抱えている気がする。  私は先輩のこときっと好きだし、先輩も私のことが好きだってわかる。でも、だからと結婚までするかというと、少し違う気がするのだ。  その日は、私も打ち合わせに一緒に入っていた。先輩が発言するところを見ていると、先輩ってきちんとした弁護士だったんだなぁと見直すとともに、また自分との違いを実感してしまっていたのだ。  もういろいろな自信を喪失して、この上、春野さんと一緒にいるところを見たら、完全に凹むこと間違いなしだ。
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