10章:変化

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 次の日の朝、目が覚めると、先輩が目の前にいた。一瞬夢かと思ったけど、ご本人らしい。 「昨日どうして来てくれなかったの」 「どうしてって」  本当は行った。でもそう言えなかった。そして唇を噛んで続ける。 「別に行くとは誰も言ってませんけど」 「まぁ確かにそれはそうだけど」  そう言った先輩の顔をじっと見る。  昨日、春野さんと何かあっただろうか? まさか、と思うものの、なんだか気になっている自分も恥ずかしくて嫌だった。
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