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次の日の朝、目が覚めると、先輩が目の前にいた。一瞬夢かと思ったけど、ご本人らしい。
「昨日どうして来てくれなかったの」
「どうしてって」
本当は行った。でもそう言えなかった。そして唇を噛んで続ける。
「別に行くとは誰も言ってませんけど」
「まぁ確かにそれはそうだけど」
そう言った先輩の顔をじっと見る。
昨日、春野さんと何かあっただろうか? まさか、と思うものの、なんだか気になっている自分も恥ずかしくて嫌だった。
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