11章:もしかして先輩の愛は重いのかもしれない

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―――私の本能はばかにできない。  ぼんやりと私は、先輩の家のベッドの上で、そんなことを思っていた。 「今……何曜ですか」 「日曜かな」 「……にちよう」  そう、気付いたら日曜の朝だったのだ。  いや、タイムスリップしたのではない。この2日の記憶は嫌と言うほど私の脳裏に刻まれてしまったし、なんなら身体にだって刻まれ、物理的にはおかしいくらい身体中シルシがつけられている。それを見るだけで泣けてくる。
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