14章:同棲スタート?

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「ごめん、起こしちゃったね」  先輩は目の前でクスリと笑って、私の髪を撫でる。 「今何時ですか?」 「11時」 「えぇ……!」  もしかして半日くらい寝てました?  驚く私をみて、先輩は楽しそうに笑った後、 「大丈夫、休みだから。それよりお腹は大丈夫?」 と聞いてくる。あ、そうだ。  私は生理痛でちょっとおなか痛くて。でも…… 「はい……これのおかげで」  私はブラウンのブランケットを指さす。それは昨夜、お腹は温める方がいいよね、と先輩が買ってくれたものだった。 「よかった」 「それより、先輩起きてたなら私も起こしてくださいよ」 「なかなかゆっくりみゆの顔見れないし。ずっと見てても飽きないから見てたの」  先輩はなんだか朝からとっても楽しそうだ。  目を細めて、私の顔を甘い目で見つめている。  どうしたんだろ、と思って、ふと、嫌な予感がした。
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