14章:同棲スタート?

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「ま、まさか、わ、私、変な寝言言ってませんでした?」 「あぁ……」  先輩は思い当たるところがあったようで、目をそらせた。  その様子に、ごくりと息を飲み込む。 「な、なんですか……」 「うーん」 「教えてください!」 「俺のこと、呼んでた」 「う、嘘……」 「本当」 (ですよねーーーーー⁉ 夢でも先輩と会ってましたもん!)  っていうか恥ずかしい。恥ずかしすぎる!  寝てまで先輩の夢を見てたのに気づかれたようで、私の中の羞恥心の針が完全に振りきれそうだ。  先輩は私の身体をぎゅうと抱きしめると、 「何回も俺のこと呼ぶし、声かわいいし、タガが外れるかと思った」  それはさすがに……。と言って眉を寄せると、先輩はまた楽しそうに笑った。
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