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結局ゆっくり二人で過ごして、いつの間にか夕方になっていた。
日曜の夕方。明日も仕事だし帰らなきゃいけない。時間の経過って速いんだなぁって思って、それはきっと先輩といるからだろう、と素直に心の中で認めていた。
すると先輩も同じように考えていたのか、
「時間すぎるの速いね。でも、帰さなきゃだよね」
とつぶやいた。
私はそれを聞いて自分の手を握る。
「みゆ?」
「まだ一緒にいられたらいいのに」
「そんなの……」
先輩が何か言いかけて、やめた。
なんとなく、『結婚すればいいだけの話』と言いたかったんじゃないかと思って、それを言えなくさせたのは自分だと、心が痛んだ。
私は、先輩に甘えてるのかな。
いつだって、私のペースも、私の気持ちも、大事にしてくれる先輩に……。
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