14章:同棲スタート?

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 その日、最低限の荷物を積んで先輩の家に逆戻りして、先輩の家について荷解きした。  今日はいろいろ聞いて頭が混乱してる。  でも、本当に父は大丈夫なのだろうか。  そんなことを思っていると、先輩は私を後ろから抱きしめた。 「みゆ? お父さんは、大丈夫だよ。あの人、ああ見えて確か剣道日本一……」  最後の方は聞こえにくかった。 「え? なんて?」 「いや、なんでもない。きっと大丈夫だから」 「……うん」  先輩は、なんでいつも私の考えていることがわかるんだろう。  でも、その日も一緒に先輩と寝て、少しずつ落ち着いてきている自分に気づいた。
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