15章:ずっと一緒に

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 たしかに、先輩との生活にもずいぶん慣れた。  先輩が帰ってくる気配まで感じるようになったのだ。 「おかえりなさい」 「ただいま」  玄関で先輩を迎えると、帰ってきた先輩は必ずと言っていいほど、私を見て目を細める。 「なんですか……?」 「やっぱりみゆが迎えてくれるのって最高だなぁって思っただけ」  そして絶対にそういうことを言うのだ。  先輩は私をそのまま抱きしめると、仕事に行く前もしたくせにそのままキスを交わす。  ちゅ、ちゅ、と軽いキスのあと、唇が離れて、それが少し名残惜しくなっていると、絶対に次に濃いキスが振ってくる。 「みゆ……大好き」  そのまま手が背中に入って優しく撫でて、唇が耳朶に落ちたと思ったら甘噛みされる。その熱に浮かされそうになると、私は慌てて意識を引き戻した。 「あ、の……先輩! 今日こそ先にご飯たべませんか!」 「うーん……そうだねぇ……」  そう言いつつ、先輩はそのままキスを首筋に落とす。  私が先輩を押すと、先輩はその手も掴んでそこにまたキスを落とした。 「わかったよ。そうだね。ここ連日、先にいろいろしちゃって、ご飯のタイミング逃してたもんね」  そう言われて、頬にキスをされると、そのまま先輩が離れた。 (ちょ、そんな、あからさまなこと言わないでよぅ……!)  本当のことだけど、はっきり言われるとやはり恥ずかしい。別に誰も聞いてないんだけど。  しかもこの先輩はなかなかの性悪で、私が恥ずかしがれば恥ずかしがるほど、そういう事を言う事に最近、私も気づいた。
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