15章:ずっと一緒に

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 先輩との生活は……なんていうか、いつもドキドキして心臓に悪い。  なのに、ここが居心地悪いなんて思えなくて。むしろ居心地がよくて……先輩と離れたくないって思っているのだから不思議だ……。  バスルームから出て、身体を拭かれ、着替えさせられ、ベッドに横たえられる。  私はのぼせてぼんやりとする頭と目で、先輩を見た。 「はぁ……」 「ごめん、のぼせちゃった? これ飲んで」 「あとでいいです……んんっ……!」  言うより先、口づけられて、そのまま口移しで水を飲まされる。  涙目で先輩を睨むと、 「あとはダメ。みゆ、そのまま寝ちゃうでしょ」 と先輩は優しく私の髪を撫でた。 「だからって口移しで飲まさないでください! もっとのぼせるでしょうが!」 「あはは、ごめん」  先輩は明らかに口先だけで謝ってる気がする。  むぅ、と膨れてみるけど、先輩はそんなこと気にしてないように抱きしめて、優しく背中をなでる。 「もう眠い……です」 「うん。このまま寝たらいいよ」 「先輩……」  眠る前の、まどろんだ意識の中……。 「私、このまま先輩とずっと一緒にいたい」  そうつぶやいたのは、夢だったのか、現実だったのか、  私にはわからなかった。
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