17章:注がれる愛が重すぎる

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 次に目を覚ました時はもうすっかり明るくなっていた。  隣に先輩がいなくて、不安できょろきょろすると、スマホをもって先輩が戻ってくる。 「さっきね、みゆのお父さんから電話あった。無事、容疑者が捕まったって」 「そっか、よかった……」  容疑者が捕まったのには安心したけど、全然よくなかった。  だって、先輩と一緒にいられるのも、これまでってことだから。 ―――どうしよう。離れたくない。  そんな思いが身体を駆け巡って、泣きそうになる。
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