17章:注がれる愛が重すぎる

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 先輩は私の頬を撫でると、 「みゆ、嫌だった? また焦らせたかな……」 「ごめんなさい、ちがうの」  私は首を横に振る。「嬉しくて」  先輩が息をのむ音がはっきり聞こえた気がした。 「今、わかった。私、先輩と離れたくない。離れない方法が『結婚』なら、結婚したい」 「ほ、ホント……?」  先輩の声が上ずる。「っていうか、本物のみゆ?」
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