17章:注がれる愛が重すぎる

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 先輩があれだけ何度も愛の言葉をささやいてくれて。 「私はね……」  先輩は私のことも、私のペースも大事にしてくれた。  なのに私はいつまでも先輩に甘えてばかりで……。  私だって、先輩とずっと一緒にいたいから。  先輩の速く走るペースに自分の足をあわせてみたくなったんだよ。 「先輩のこと、好きなんです。大好きです」  それを聞いた先輩が、嬉しそうに顔をくしゃ、と綻ばせると、私もうれしくなる。
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