最終章:やっぱり先輩の愛はいろいろと重すぎる

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 私はお腹を触って先輩を見る。先輩も同じように大事そうに私のお腹を触って、私を見つめた。  私だってできるものなら…… 「重すぎるからもう返品したい!」 「クーリングオフ期間はとっくに終了。もう返品不可だよ」  さらりと先輩はそう言って、甘いとろけるような目で私を捉える。  なんとか文句を言おうとした瞬間、その唇は先輩に奪われ、  先輩は私を抱き上げると、当たり前のようにベッドに沈め、いつものようにキスの嵐を降らせた。 「みゆ、これからもずっと俺の愛を受け取ってね? 俺はどういわれても、みゆを一生愛してるから」  実は、困ったことに、私もなんです。  確か自分から出向いた場合も、クーリングオフは不可能だったと先輩は言っていたような……。  私が諦めて息を吐くと、先輩はそれがオッケーのサインだと勘違いしたのか、キスを再開した。 ―――どうやら、先輩の愛はこれからも返品不可能のようです。 <END>
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