番外編:子どもができても先輩の愛はいろいろと重すぎる

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 するとあかりは続ける。 「じゃ、タイチくんにする!」 「誰?」 「保育園の友だちです」 「ねぇ、そろそろSP増やしたほうが良くない?」 「絶対にダメ!」  私は叫んで続けた。「ただでさえも、色々大変なんだから! もう増やすのはやめて!」  あれから私のSPはそのまま3名、あかりが保育園に通いだしてからはあかりにも3名のSPがついている。  SPがついているまま保育園生活なんて送れるのかと思ったけど、健人さんと一樹さんが園に直接交渉したらしく、なにを言ったのか保育園側も快諾して、あかりはSPつきで(平和な?)保育園生活を送っている。 「何言ってるの。みゆやあかりに何かあったら、俺は相手に何するかわかんないって言ったでしょ」  こういうときの健人さんの目はマジだ。 「怖いって!」  私は叫ぶ。  これから先、どうなっていくんだろう。  出産前は、子どもと私で、重すぎる愛情が分散されて多少はマシになるかと思っていたけど、なぜだか愛情は倍増した。それがどんな計算式なのか不思議である。
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