3章:重過ぎるプレゼントと二度目のキス

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 私は小さな封筒を渡す。 「これ!」 「なに? ラブレター?」 「そんなわけあるかーーーーー!」  思わず叫んでしまった。 「ええっと……」  先輩が少し困ったような顔で、「よければ入って? ほら、みゆ声大きいし。ご近所迷惑でしょう」 「っ……!」 (ちょ、なんで私が悪いことになってんの!)  そうは思うが、ご近所迷惑になるのは確かだ。  すると、先輩は私を入るように促した。玄関まで入ると先輩は、 「クツ脱いで、なかに入って?」 「……ココで結構です」 「そう」  先輩は言う。  私はもう一度、封筒を先輩に見せ、その中身を取り出した。
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