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私は小さな封筒を渡す。
「これ!」
「なに? ラブレター?」
「そんなわけあるかーーーーー!」
思わず叫んでしまった。
「ええっと……」
先輩が少し困ったような顔で、「よければ入って? ほら、みゆ声大きいし。ご近所迷惑でしょう」
「っ……!」
(ちょ、なんで私が悪いことになってんの!)
そうは思うが、ご近所迷惑になるのは確かだ。
すると、先輩は私を入るように促した。玄関まで入ると先輩は、
「クツ脱いで、なかに入って?」
「……ココで結構です」
「そう」
先輩は言う。
私はもう一度、封筒を先輩に見せ、その中身を取り出した。
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