3章:重過ぎるプレゼントと二度目のキス

9/15
前へ
/302ページ
次へ
「っていうか、なんで指のサイズわかったんですか!」 「ほら、前のエレベータの時、指、触ったでしょ。それでわかった」 「勝手に……」 「で、今日出来上がったんだ」 「いや、いらないです! どうかお願いですから他の女性にプレゼントしてください」 「なかに二人の名前ほっちゃったのになぁ」 「勝手にほるなーーーーーーー!」  どうしよう、全力で頭が痛い。  これはお酒のせいではない。 「教えてもらって俺がほったんだよ?」  見たら本当に器用に名前が彫られている。 (器用すぎるーーーーー! その手腕は別のところで生かしてください!)
/302ページ

最初のコメントを投稿しよう!

904人が本棚に入れています
本棚に追加